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農政・農協ニュース

価格回復を図り 牛肉の調整保管を実施(10/26)

 狂牛病の発生以後、牛肉の卸売価格が下がり、18日からの全頭検査実施で一時は回復したが、23日以降は再び安定基準価格(キロ780円)を下回る状況だ。このため農水省は26日から牛肉の調整保管を実施。早急な価格回復と肥育牛経営の安定を図る。
 JA全農、全国食肉事業協同組合連合会、日本ハム・ソーセージ工業協同組合が市場などから牛肉を買い上げ、価格回復まで保管する。これに対し、農畜産業振興事業団を通じて国が助成金を支払う。
 保管計画は8万3000頭、予算は162億2100万円。事業団の指定助成対象事業として実施する。
 なお、全頭検査の開始以後全国のと畜頭数は平年並みに戻り始めた。しかし枝肉の取引価格は東京・食肉市場の場合、全頭検査後の2日間こそ1キロ1400円台(和牛去勢A3等級)だったが、その後は下がり続け、1200円台に低迷している。一方、最高級の松阪肉も下落している。




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