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農政・農協ニュース

国産特産物が勢ぞろい
『みのりのフェスティバル』第40回農林水産祭開かれる(11/9)

 11月9日、あいにくの冷たい雨のなか、恒例の「みのり」農水産物フェスティバルが東京ビッグサイト(江東区有明)で開催された。
 折しも、ネギ、生しいたけ、畳表3品目のセーフガード暫定措置の期限が前日に切れ日中両政府による協議が平行線のままのなかでの開催。
 鳥取県コーナーで、白ネギを販売する担当者に声をかけた(写真)。
 「鳥取の白ねぎは、関西市場では占有率トップです。大分、静岡ものなども良い競争相手ですが、それ以上に驚異なのが中国からの輸入物。なにせ品物の鮮度などが同等なら、消費者は値が安い方に手を出しますから」
 −−スーパーなどに並ぶと、どれくらいの値段の差になりますか?
 「これは3本1束売りですが、国産ですと例えば150円弱。中国産は100円を切るでしょう。1本売りのばら売りにするなら、中国産は20、30円、いやもっと安く売るでしょうね」
 生産経費を計算すると、1kgにつき最低300円で販売しないと生産農家は割に合わない、と担当者は語る。
 政府がセーフガード本格発動を決断せず、空白期間の輸入急増対策がないなかで、JAグループや生産者の「戸惑い」は続く。


農業協同組合新聞(社団法人農協協会)
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