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農政・農協ニュース

全農の電子商店街「JAタウン」好調
主婦中心に会員増える 歳末ギフトキャンペーンも (11/20)

 JA全農はインターネットを通じて農畜産物を販売する電子商店街「JAタウン」(http://www.ja-town.com)を10月16日に開店したが、1カ月目の11月16日で会員になった顧客は4130人となり、予想以上の好調ぶりだ。
 また22店舗でスタートした出店者のほうも、新たに秋田、群馬の2JA県経済連と、青森、栃木、石川の3全農県本部を合わせ、計5店舗が12月以降の出店を準備中だ。
 今後もJAの出店増による取扱商品の多様化をはかり、本年度中に50、来年度は100店舗を目ざす。

 会員の割合は女性が56%を占め、主な顧客は主婦層だ。とくに40代以上が45%とほかのショッピンモールサイトより多い。これは販売品目がすべて国産品であり、安全・安心への関心や、産地へのこだわりが若年層より年配層のほうが高いためとみられる(JA全農事業改革本部・JAタウングループ)。
 全国どこからでも地域の特産品を簡単に購入できるのが「JAタウン」の特徴で、人気商品の傾向はやはり、旬、安心、こだわり、ふるさとといったコンセプトを志向している。
 今後、売れ筋商品を分析し、これに合わせた販促活動やモール設定を進める。
 売れ行き好調な商品を個別にみると▽「大輪のカサブランカ」というユリの花(千葉・JA富里町)▽宮城のポークとキャベツ、ネギがマッチした「宮城野ポーク生餃子」(たうんショップみやぎ)▽季節限定のまぼろしのリンゴ「紅玉」(JA全農山形直販センター。販売終了)など。
 一方、「歳末ギフトキャンペーン」を実施中で、取扱ギフト商品は▽紀州梅うす塩梅干▽山形の完熟ふじりんご▽先代名物・牛タンみそ漬け▽魚沼コシヒカリ「燦(さん)」▽松阪牛の鉄板焼など。

 「JAタウン」はJAグループが初めて全国規模で運営する電子ショッピングモールサイト。商品約200品目は、産地から家庭へ直送し、生産者団体の強みを生かして、量販店などでは買えないような商品を提供する。
 代金は各種のクレジットカードとコンビニ(ローソンとファミリーマート)で決済できるほか配送(ヤマト運輸)時の代金引きもできる。
 本年度の売上目標は1店あたり月20万円、来年度は30万円。買い物が楽しめる情報発信機能を拡充して、国産農畜産物専門のポータル(入口)サイトとしてはナンバー1を目ざす。




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