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農政・農協ニュース

計画外流通米 減少の見込み (11/26)

 11月26日に開かれた「米の需給・価格情報に関する委員会」(米情報委員会)で、13年産米の計画外流通米の出荷量が昨年にくらべて減少する見込みであることが報告された。
 13年産米の全体生産量は生産調整の緊急拡大に加え、青刈りなど緊急需給調整対策も実施されたことから昨年より44万トン程度減少するとみられている。その一方、計画流通米は10月20日現在の集荷業者などへの聞き取り調査では昨年と同程度の出荷率になる見込みだという。このため計画外流通米の出荷量は減少すると考えられている。
 9月の計画外流通米の出荷動向は、前年より4万トン少ない59万トン。昨年、一昨年ともこの時期は前年にくらべて増えていた。
 ただ、北海道と東北では8月上旬以降の低温・日照不足などで収穫が遅くなっていることから、今後の動向に注意していく必要があるという。
 また、計画外流通米の検査率は10月末現在で8.4%と昨年の5.4%を上回って推移している。これはJAS法の改正により精米表示を行う場合には産地品種銘柄の検査が必要になることや、未検査米には取り引きでトラブルが多いことなどが考えられている。
 販売先は、小売業者への販売割合が15%と昨年の8%にくらべて急増している。(9月の推計値)。これは小売業者が低価格の米を求めて地元の生産者からの仕入れを増やしたことや、検査を小売業者が代理受検するケースが増えたためとみられている。




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