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農政・農協ニュース

コメ流通部会を設置
食糧庁の生産調整研−MA米の議論続く (3/29)

 食糧庁の生産調整研究会(生源寺真一座長)はこれまで企画部会だけを設けていたが、コメの関連施策のあり方も視野に入れた総合的な検討に入るため生産調整と流通の2部会を新たに設置し、生産調整部会には専門委員会を置くという体制をつくった。
 生産調整部会は4月12日の第1回会合を手始めに6月末までに6回の部会を開いて▽米価を安定させるための負担が計画流通米に重く、計画外流通米はただ乗りをしているという不公平感の実態分析▽公平確保の手法▽ポジ数量管理の必要性と具体的手法▽目標数量配分と調整のあり方などを検討する。7月以後の日程は未定。
 流通部会は4月16日に第1回を持ち、6月末までに5回開いて、計画流通制度のあり方など流通問題をめぐって検討する。
 全体研究会の構成(22人)は変わらない。必要な場合は合同部会を開く。
 なお、3月26日の第3回全体研究会ではミニマムアクセス(MA)米が論点となり、売買同時入札(SBS)で主食用を輸入してもそれを上回る数量を「バケツで水をかい出すように」海外援助に回しているから国内流通には影響しないとの意見があったが、生産者側委員は納得しなかった。
 「MA米があるから生産調整に参加しない人があるのだから、その程度の説明では現場は理解できない。どうしても異和感が残る」といい「さらに情報を出す必要がある」とした。


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