JACOM ---農業協同組合新聞/トップページへジャンプします

農政・農協ニュース

BSE 5例目を確認 (8/23)

  厚生労働省が8月23日に開催した牛海綿状脳症(BSE)に関する専門家会議で、神奈川県でと畜処理された牛がわが国5例目のBSEと確定診断された。
 この牛は神奈川県伊勢原市の酪農家で生まれた自家産の雌ホルスタイン。平成7年12月5日生まれで6歳8か月だった。これまでの4例(平成8年3〜4月)とは生まれた時期が異なる。股関節脱臼で起立不能、両側前肢関節炎、乳房炎のため、病畜として(株)神奈川食肉センターで処理された。中枢神経症状などBSE特有の症状は認められなかった。また、確定診断はエライザ検査陽性の後、ウエスタンブロット法でも陽性で、これら免疫学的検査結果からBSEと断定されたが、組織検査ではBSEに特有の脳の空胞は認められなかったという。
 酪農家は、当該牛以外に47頭飼養しているが、これらの牛にBSEを疑わせる症状はないという。農水省は同居牛の移動制限を行い、飼料給与の実態調査、移動歴調査など行っている。これまでの聞き取り調査では、酪農家は肉骨粉の給与は行っていないという。


農業協同組合新聞(社団法人農協協会)
webmaster@jacom.or.jp