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農政・農協ニュース

輸入食品の安全性を心配する人96%     
全農が都市の主婦層の関心度調査 (8/15)

 「食べ物について最近、家庭や井戸端で話題になった出来事は?」と聞いたところ「牛海綿状脳症BSE)」と答えた人が33%で一番多く、次いで(2)遺伝子組み換え食品の安全性(3)無洗米(4)雪印問題(複数回答)などと続く結果がJA全農の主婦318人に対する「食と農への関心度調査」で出た。
 「食品の安全性について心配なこと」は残留農薬が心配という答えが58%でトップ。食品添加物も54%で、ともに半数以上にのぼった。以下(3)残抗生物質・ホルモン剤(4)遺伝子組み換えの順。
 全農は平成8年から消費者宅や各地の公民館などで「食」や「農業」を話し合うフォーラムを定期的に開催。今回のアンケートは昨秋から今春にかけ、首都圏で開いた計14回の集まりで参加者が回答を記入。8月7日に結果を発表した。回答者は30代から60代の専業主婦が中心。
 結果は▽農業に関心がある82%▽将来の日本の食料問題は不安94%▽食料自給率を高める必要があると考える90%▽輸入食品の安全性は「心配」が96%、「心配していない」が2%▽国産に求めるのは「安全」44%、「安定供給」16%、以下「新鮮」「栽培方法などの情報」「値段」の順▽セーフガードは必要66%▽値段が高くても有機農産物を利用したい94%、となっている。
 遺伝子組み換え農産物では「作ることに反対」51%、「賛成」は条件つきを含め41%で、昨年の調査結果より減少した。
 フォーラムは全農のブランド商品(パールライス、しんたまご、超新鮮ポークウインナー、ヨープレイトヨーグルトなど)を試食しながら話し合い、BSE問題での理解を深めたり、全農の「安心システム」紹介などもしている。
 参加者は地域活動に積極的な人や、サークル仲間などの呼びかけに応じた人々で、これまでに延べ2139人が参加している。
 アンケートは話し合いのあとに記入しており▽自給率向上の必要性を感じた▽BSEの話を聞いて牛肉への不安がやわらいだ、などの感想も多かった。


農業協同組合新聞(社団法人農協協会)
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