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農政・農協ニュース

「水土里(みどり)ネット」
土地改良区の愛称決まる (11/1)

 土地改良区の愛称が「水土里(みどり)ネット」と決まり、29日開いた全国土地改良大会で発表した。愛称は応募2万2254点の中から選んだ。「水」は農業用水など、「土」は土壌など、「里」は農村空間を意味し、合わせて「緑」のイメージを表現した。
 公共事業見直しの中で土地改良事業に対する都市生活者の評価は厳しい。一方で水路の荒廃やゴミの不法投棄などが増え、その処理が土地改良区の負担になるなどといった状況もある。
 このため全国土地改良事業団体連合会は、新しい土地改良区創造運動の一つとしてイメージチェンジを図り、愛称を選定した。
 運動では水利施設の整備や管理、農地整備など改良区の果たしてきた役割を再認識し、また農業用水の多くは生活排水も受け入れ、住民の暮らしを支えてきたことなどを訴えていく。
 今後は都市と農村の共生対流の促進、農村で発生する有機性資源の農地への還元、廃棄物のリサイクルによって循環型社会の構築に取り組むとしている。
 改良区は地権者らによる法人で、行政の補助金と組合員の賦課金などで事業を行う。全国に数千組織があるが、中には改良区と、その連合体の役員が法人のカネを勝手に自民党に政治献金し、農水省の指導を受けた。農村ボスと自民党議員の癒着といったイメージ一新も今後の課題だ。


農業協同組合新聞(社団法人農協協会)
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