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農政.農協ニュース

農水省、食品由来など「特定農薬」に関連する情報を募集 (11/25)

 農水省は、無登録農薬が広範囲で販売・使用されている問題に対応するために、農薬取締法改正案を国会に提出している。この改正案が成立すれば、登録された農薬以外の農薬は、従来の販売禁止に加えて、製造、輸入、使用が禁止されることになるが、これらの規制にかからないものとして、「特定農薬」を指定することになっている。
 特定農薬とは、「原材料に照らし農産物等、人畜及び水産動植物に害を及ぼすおそれがないことが明らかなものとして農林水産大臣及ぶ環境大臣が指定する農薬」のことで、農業資材審議会で専門家の意見を聞いたうえで指定されることになっている。
 農水省では、議論の前提となる基礎データとして、現在、現場で「特定農薬」に指定される可能性のあるものとしてどのようなものが使用されているかという情報をインターネットなどを通じて募集することにした。
 農水省では、うどんこ病防除に使われている食酢液剤や重曹液剤、アブラムシ防除に使われる牛乳液剤など食品に由来するものは該当する可能性が高いと考えているが、天敵生物なども含めて「病害虫の防除や忌避など、農薬のような用途で使われていることを否定できないが、原材料に照らし、農作物、人畜および水産動植物に害をおよぼすおそれがないと思われる資材の情報を広く」集めたいとしている。
 情報の提供は、農水省ホームページから記入様式をダウンロードし、必要事項を記入し、電子メール添付ファイルか、郵送またはFAXで送付する。
 農水省ホームページは http://www.maff.go.jp/ 募集の期限は12月4日。



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