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イネゲノム塩基配列解読で18日に記念式典
―日本から世界へ向けて「解読」を宣言― (12/12)

 日本を中心に国際協力ですすめてきたイネゲノムの重要部分の塩基配列解読が終わったのを記念して、海外代表も招いて12月18日午後、記念式典を行い、内閣総理大臣が世界へ向けて「解読終了」を宣言する。
 解読に当たってわが国では、農業生物資源研究所と(社)農林水産先端技術研究所が共同で研究プロジェクト・国際コンソーシアムに参加し、全体の60%近くを解読するなど貢献してきた。記念式典の概要は次のとおり。
☆ 日時―12月18日15:30〜18:00
☆ 場所―三田共用会議所
☆ 記念式典―内閣総理大臣が「解読宣言」、米国大統領ほか海外からの祝辞、農水大臣ら関係大臣の祝辞、解読の概要説明、8カ国・地域代表あいさつほか。終了後、祝賀会
☆ 主な出席者―倉田参院議長、大島農水大臣ほか関係大臣・政務官、井村総合科学技術会議議員、歌田日本バイオ産業人会議世話人代表、日本モンサント(株)、シンジェンタ(株)
☆ 主催―同記念行事実行委員会(独立行政法人農業生物資源研究所、(社)農林水産先端技術産業振興センター)
(注)イネノゲム解読の意義―日本、米国、中国、フランス、インド、韓国、ブラジル、タイ、イギリスの9カ国で国際コンソーシアム(国際イネゲノム塩基配列解析プロジェクト、IRGSP)を結成し、対象をイネ品種「日本晴」に統一して解読。遺伝地図に基づいたショットガン方式で99.99%の高精度の解析を目指して解読作業がすすめられた。
 今回の解読は、主要穀物での最初の全遺伝情報解読例で、これを利用して今後予想される人口増加や栽培環境悪化に対応した食料の安定供給に貢献することが期待される。イネは、コムギやトウモロコシと祖先が同じで、解読の成果は穀類全体の研究に利用されることも期待され、全世界で共有できる科学上の財産といえる。
○問い合わせ先―同記念行事実行委員会・下川幸一農業生物資源研究所広報普及課長 電話0298−38−7004



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