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八女茶の表示違反で全農がおわびコメント (1/9)

 全農福岡県本部が製造し同県内を中心に販売している煎茶製品の一部について農水省からJAS法違反の指摘を受けたJA全農は7日「消費者、取引先、生産者など関係者に多大なご迷惑をかけたことを深くお詫びします」とのコメントを出した。また同県本部が取り扱う全ての食品を対象に一ヶ月以内をめどに点検し併行して全農グループの取り扱い食品すべての品質表示を改めて点検すると発表した。
 全農の報告によると同県産銘柄品「八女茶」の包装袋(100グラム)に「茶処八女で育ったさわやかな茶の風味をおとどけします」と表示しながら、実際には県外産の茶葉を10%から30%使用していたという。
 商品の種類は天、特、上、松、梅の5つ。うち天と特の袋には平成10年8月からより高級感を出すために袋を和紙に変えて違反表示を使用。ほかの3種類では13年から使用したと明らかにした。
 原因は、茶業界には「仕上げ茶の製造地を産地とする」慣行があるため、担当部署に法令違反の認識がなかったことによるという。また特定の仕様書にもとづく製品ではなかったとの原因も挙げた。
 改善措置はすでに昨年4月から5種類とも使用原料をすべて県内産の茶葉に切り替え、また12月12日からは原料を旧八女郡産のものに限っている。さらに「八女で育った」という表示も7日から削除する。
 一方、違反は全農福岡県本部茶流通センターの製品についてであり、生産者やJAふくおか八女には一切の責任も関係もないと明らかにした。
 なお問題製品の13年度販売数量は1090キログラム、金額にして580万円。


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