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農政.農協ニュース

朝ご飯作りは簡単
食糧庁などが調査 (2/3)

 「朝ご飯を作るのは時間がかからない」というアンケート調査の結果が出た。パンのほうが簡単という先入観があるが、実際には調理時間の差はわずか3分だった。食糧庁、JA全中、JA全農からなる「朝ごはん実行委員会」が3歳から高校生までの子供を持つ全国の母親からファックスで聞いた結果だ。
 これによると「家族に食べさせたい朝食の主食」はご飯が約72%にのぼり、パンの24・6%を大きく引き離した。ところが実際にご飯を食べさせる人は少なくて、その理由を聞いたところ51・6%が「時間がないから」と答えた。
 そこで調理時間の違いを聞いたところ、ご飯が主食の日は平均16・2分、パンの日は13・1分で、その差は3分だった。これは、ご飯に対して「時間がかかるもの」という先入観があるものと考えられる。
 一方、それぞれの朝食を用意する理由は「ご飯が主食の日」は「子供の好み」がもっとも多く、次いで「朝食と一緒に弁当を作るから」だった。これに対して「パンが主食の日」は「調理に手間がかからないので」が1位、次いで「調理時間が短いので」となり、作り手の都合が優先されていることが浮き彫りとなった。
 つまり、ご飯を主食にするのは「家族への愛情」からということになる。
 朝食メニューを決める際に重視する点についてパン派は▽作るのが面倒でないこと▽家族が簡単に食べられることを重視。逆にご飯派は▽暖かいおかずがあること▽前日のメニューを活用すること▽栄養のバランス、との回答だった。
 この調査は昨年12月19日から1週間、全国の母親に400通を発送し、回答率は76%強だった。発表は今年2月3日。


農業協同組合新聞(社団法人農協協会)
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