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コメ不作の見込み 4道県が「著しい不良」 (8/27)
 平成15年産水稲の作柄は「やや不良」の県が多いという8月15日現在の概況を農水省が8月27日発表した。
 早場地帯19道県の作柄は「やや不良」が12県、「著しい不良」が北海道・青森岩手・宮城の4道県、「不良」が2県、「平年並み」は秋田1県だけ。
 遅場地帯27都府県の生育は「平年並み」が香川1県だけ。あとはすべて「やや不良」の見込み。
 早期栽培は刈取りが8月中におおむね終了するため作況指数も出て、徳島が96高知が95の「やや不良」、宮崎と鹿児島がともに93の「不良」、沖縄だけが99の「平年並み」を見込む。
 「著しい不良」となった北海道と東北の太平洋側では7月後半の低温で不稔モミが発生の見込み。秋田は低温の影響を余り受けなかった。その他の早場地帯は日照不足などから全モミ数が総じて少ない見込み。うち福島と三重が「不良」で日照不足の打撃が目立つ。
 遅場地帯も日照不足などから茎数が平年並みか、やや少ない。徳島、高知、宮崎、鹿児島の普通栽培も生育は、やや不良だ。
 次回は9月15日現在で調査し、指数で発表する。今後、天候が良くなっても作柄が好転する見込みはまずないと農水省は見ている。 同省の水稲作況委員会は品質のバラツキを懸念。また全国的に穂イモチ発生が「やや多い」から「多い」と予想されることからイモチ病を含めた病害虫全般について発生状況を見極める必要がある、とした。

 

都道府県別作柄の良否(早場地帯)
 
(2003.8.28)

 


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