農政ニュース／ＪＡＣＯＭ

　亀井農相は9月10日からメキシコ・カンクンで開かれる第5回ＷＴＯ（世界貿易機関）閣僚会議に出席するため7日夕、日本を発った。
　開催前の8、9日には関係国閣僚との二国間会談が行われる予定。また、９日に開かれるIFAP（世界農業生産者連盟）国際家族農業者会議に出席し意見表明を行うことになっている。
　閣僚会議は10日から14日の予定。亀井農相はこの間現地で交渉にあたり、15日に帰国予定。
　5日の記者会見で亀井農相は閣僚会議での対応について、宣言案が非貿易的関心事項の記述が不十分であることや、上限関税の設定、関税割当拡大については削除すべきだとして、スイス、ノルウェー、韓国などと連携し「修正を強く求める」と改めて強調した。とくにコメについては「現実にＵＲ合意後、農政改革を行い、また、４割の減反をしているという現実がある。これ以上門戸を開くことはできない」と語り、実質的に輸入量が拡大するような枠組みには反対する姿勢も強調した。　（２００３.９.８）