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米検査でJAも不適正証明 (10/22)

 農水省は10月8日、農産物検査機関として登録している鹿児島県のJAいずみが8月に行った15年産米の検査で不適正な証明を行ったとして表示の是正の指示などについて公表した。
 明らかになった不適正な証明は、フレコン集荷された米3.6トンについて検査担当者が生産者の申し出で基づき空欄となっていた産地品種銘柄欄に「ユメツクシ」と記して出荷させたもの。購入した福岡県の小売り業者からの問い合わせで明らかになった。
 現在認められている産地品種銘柄では「福岡県産夢つくし」のみが農産物規格として認めらていることから、今回のようなケースでは、銘柄欄は空欄のままとし、産地品種銘柄は証明されていないことを明らかにするのが適正な検査だった。
 福岡県の小売業者は「鹿児島県産夢つくし」の表示で一部をすでに販売した後だったが、精米の在庫について福岡農政事務所は業務用等で販売するよう指導。
 また、玄米在庫については同JAが表示を是正した。
 農水省は、こうしたことが今後起きないよう総点検と検査チェック手順の強化など指示を行った。今回のケースについて農水省は意図的なものではなく、初歩的なミスとしている。
 なお、3日は滋賀県農政事務所の農産物検査官が14年産米検査で「滋賀県産夢つくし」と印刷された30kg袋について、その部分を消去せず流通させたという不適正検査も判明している。
(2003.10.22)

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