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ブレンド米 販売業者増加 (11/7)

 15年産米の不作と新米の出回り遅れのため農水省は販売業者にブレンド米販売を呼びかけているが、卸、小売業者とも取り扱い業者は増えている。
 農水省は9月第3週から北海道、東京、神奈川、愛知、大阪、兵庫、福岡の7都道府県のおもに県庁所在地での取り扱い動向を毎週調査している。調査対象は、卸29、量販店・小売店が70。
 9月第3週の時点では、ブレンド米を取り扱う卸は15業者だったが、10月第3週には22業者に増えた。小売り業者では同じく33業者から44業者となった。
 取り扱いアイテム数も卸売業者では計75アイテムが89アイテムに、小売業者では計63アイテムが101アイテムに増えている。
 ブレンド米の中身は、卸売業者のアイテムでは、7割でコシヒカリ、あきたこまち、きらら397などの主要銘柄50%以上のいわゆる「銘柄米ブレンド」となっている。一方、小売業者のアイテムでは、5割強が、銘柄米ブレンド以外のブレンド米となっている。
 卸売業者のブレンド米の販売価格は、10月第3週では10kg4000円未満が7割を占めている。ただ、調査開始以来、4000円以上の価格帯の割合が増加しており、新米の使用によって価格が上方にシフトする傾向がみられる。
 一方、小売業者では10kg4500円未満の価格帯をみると、9月第4週では約75%を占めていたが、10月第3週では60%にまで下がった。ただし、5000円以上の価格帯の割合は調査開始以来、ほぼ1割程度で推移しており、価格が上方にシフトしている傾向はさほど顕著ではない。
(2003.11.11)

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