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残留農薬分析施設開所式を開催 全農 営農・技術センター (7/18)  

 JA全農営農・技術センター(〒254−0016神奈川県平塚市東八幡5−5−1)の農産物・食品検査室では、かねてより残留農薬分析施設の機能強化・拡充を進めていたが、7月18日、同施設の開所式を開催した。
 開所式には、全農の北本孝也常務が出席、テープカットを行った。開所の挨拶で北本常務は「安全・安心を求める消費者の負託に応えるため、施設、機能を拡充した。ここで農産物の農薬残留分析を行い、的確な情報を伝えていく必要がある」と語った。
北本孝也 JA全農常務
北本孝也 JA全農常務 
 この施設は平成2年に農薬研究棟に設置され、同5年センター本館4階に移転、同9年より残留農薬の有料検査を開始した。
国内初の取得となったISO/IEC17025
国内初の取得となったISO/IEC17025
 この度の施設拡充では、フロア面積を189平方メートルから315平方メートルに広げ、分析要員を4名増の13名体制にした。
 また分析機器類は、高速液体クロマトグラフ質量分析計、超臨界流体抽出装置の新規導入をはじめ、ガスクロマトグラフなどの更新、増設を進め、機能を一新させた。
 これにより、分析能力は1.5倍になり、分析日数、時間の短縮、成分分析コストの低減、分析可能農薬の拡大と、ISO/IEC17025認定の対象となる農薬・作物の拡大のための分析手法及び迅速分析手法の確立、県本部、JAに対する相談対応力の向上などが図られた。投資金額は1億4200万円余。
 なお、同センターは試験所認定の国際規格であるISO/IEC17025の認定を平成13年4月に取得している。これは、権威ある認定機関が品質システムと技術能力の両面から試験所の能力を審査し、認定するもので、食品・農薬の分野では国内初の取得。残留農薬分析の信頼性が一層高まることになる。 (2003.7.23)


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