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大島農相が辞任 (3/31)

大島理森農相
 大島理森農相は、3月31日午後、小泉首相に辞職の意向を伝え、首相はこれを了承、正式に辞任した。
 午後2時過ぎから農水省内で記者会見。
 就任以来、一部週刊誌で元秘書をめぐる問題が報道され、さらに予算委員会でも取り上げられるなど、政治家としての監督責任が問われてきたが、「一方で、(米改革や食の安心・安全対策など)国民からの負託に応えることが大事だと、今日まで職務を務めてきた」と語った。
 そのうえで先週末に15年度予算が成立したことと、WTO農業交渉について「今月末をめざしていたモダリティ確立には至らなかったが、アメリカをはじめ関係各国に日本として譲れない点を明確に主張し、引きつづき協議していくことが決まった」ことから「これを一区切り」として「ひとりの政治家としての責任を明確にするため辞任を決意した」と述べた。
 とくにWTO交渉については就任以来、欧州、米国、アジアにわが国の主張を伝えるとともに、「EUとの連携の広まり、深まりをつくってきたのではないか」と自負し、「決着できずに去ることは無念。申し訳ないという思いのある。今後は一兵卒として交渉成功に向けて努力する責任がある」と語った。 (2003.4.1)


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