農政ニュース／ＪＡＣＯＭ

　（社）信託協会・（社）生命保険協会・全共連が5月27日まとめた企業年金の受託概況（平成15年3月末現在、速報値）によると、資産残高は対前年比2兆120億円（2.5％）減の79兆43億円となった。概要は次のとおり。
　1）資産残高の内訳は、厚生年金基金が57兆1997億円（前年比1.9％減）、適格退職年金が21兆4465億円（同5.6％減）、昨年4月1日から取扱いを始めた確定給付企業年金は3580億円となった。
　業界別の内訳と構成比は、信託業界60兆865億円（76.1％）、生命保険業界18兆6457億円（23.6％）、全共連2720億円（0.3％）となっている。
　2）企業年金の受託件数、加入者数は、厚生年金基金が1656基金、加入者数1053万人、適格退職年金が6万6752件、858万人、確定給付企業年金が15件、3万人となっている。
　加入者総数では、制度への重複加入はあるものの、1915万人と、厚生年金保険の被保険者数3150万人（平成14年3月末）から推計すると、民間サラリーマンの約6割が企業年金に加入していることになる。

　○問い合わせ先
（社）信託協会業務部広報・研修グループ　電話03－3241－6805（村松氏）
全共連広報部　電話03－5215－9131（吉田・今井・多田・小池氏）　（２００３．６．６）