農政ニュース／ＪＡＣＯＭ

　ＪＡ役職員の退職金財源積み立て（任意）を管理・運用している（財）全国農協役職員共済会の平成14年度決算は、加入ＪＡが増えて、総資産が前年度末比７％増の４９７０億円となるなど当初計画を上回る内容となった。６月の理事会・評議員会は15年度の給付還元利率を１％と決めた。
　これは同種の他の制度より有利だという。またＪＡ役員の財産形成積み立てもできる共済は1.35％で他の金融商品より高率だ。
　ＪＡ内部で積む退職給与引当金は課税対象だが、この共済制度は課税されないため節税にも貢献した。
　ＪＡの加入率は82.6％で前年度末比2.9ポイント増。加入口数も増えた。
　運用は約80％が国内債で商品別に保有限度を設けるなど分散投資をしている。
　今年度から５カ年計画で総資産を５５００億円にする「ＪＡ退職金積立運動」を始めた。退職金の年金化も促進する。また府県別の退職金共済会を全国共済会に移管する方策を整える。
　なお今年１月末の退職者数は前年同期比３８６人増の８５７１人。退職給付金は27億円増の２７８億円。　（２００３．７．８）