農政ニュース／ＪＡＣＯＭ

　社団法人　全国食肉学校（多田重喜学校長）では、７月１１日、群馬県伊勢崎市のクレイン・パークホテル・山楽荘において、平成１５年度食肉販売科第１４期生（１０名）の卒業記念発表会を開催した。
　食肉販売科の１４期生は、３ヶ月半の就学期間、全寮制で食肉の専門知識と技術の習得に励んでいるが、卒業を１ヶ月後に控え、就学期間の最終総まとめとして「食肉販売促進策」をテーマに、卒業記念発表会を開催したもの。

多田全国食肉学校学校長

　１４期生は、Ａ・Ｂ・Ｃの３班に分かれ、各班とも、図表や画像を多用して、テーマをビジュアルに加工・工夫した意欲的な発表をおこなった。
　Ａ班は日本の高齢化社会をキーポイントにしてテーマを絞り込んだ「食肉業界繁栄のために！」を発表、Ｂ班は購買主体の主婦層を対象とした調査を行い、その分析結果を基にした「これからの精肉販売のあり方」を発表、またＣ班は食材としての肉には、季節感がないことに着目し、購買意欲をそそる色彩を取り上げた「サブテーマ：色について」を発表した。
　多田学校長は、審査講評で「Ａ班はテーマが時代のニーズに対応したもので、良くまとまっていた。Ｂ班はテーマ設定と結論に多少ずれがあったが、発表の流れも良かった。Ｃ班は地味なテーマだったが良くデータをまとめていたと思う。各班ともテーマ設定の着眼点は３ヶ月の学習成果が出ていたと思う」と評価した。
　食肉販売科の１４期生は、まもなく食肉学校から巣立ち、食肉販売の第一線で活躍することになる。なお発表会の最優秀賞はＡ班に、優秀賞はＢ班に、努力賞はＣ班にそれぞれ贈られた。

（２００３．７．１５）