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緩やかな回復継続 農中総研の経済見通し (8/15)
  世界経済の成長に支えられて緩やかな景気回復が続くとする今年後半から来年にかけての経済見通しを(株)農林中金総合研究所が8月15日発表した。
 03年度の実質GDP(国内総生産)は1.2%増と予測した。これは前回5月の予測を1.1%上方修正したことになる。
 世界経済の成長が緩やかに加速。これにともない民間企業の設備投資が上方修正されて成長を牽引するものと見た。また下半期は輸入の増加が輸出の増加を上回って純輸出は減少するが通期ではプラス寄与する。 しかし雇用・財政支出を中心に構造調整圧力が依然残り、デフレ環境は続く。民間の最終消費は小幅な伸びに留まり、民間住宅投資や公的需要の減少も続く。
 物価指数下落の予想から名目GDPはマイナス0.3%と3年連続のマイナス成長であり、景気回復感は今一歩とした。
 冷夏が続き、豪雨や台風など天候不順の影響から7〜9月期の個人消費は一時的に厳しい状態が見込まれる。しかし家計の可処分所得は4〜6月期に5期ぶりに前期比プラスに転じた。 消費者マインドは再び上向いているので、夏場の需要不振は一時的なものに留まり、今年下半期には立ち直って民間最終消費支出は前期比0.4%のプラス成長になるだろうと見た。
(2003.8.18)

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