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食品安全委に評価依頼−牛の肉骨粉液肥解禁問題− (8/25)
 肉骨粉などを含む肥料の製造・出荷は牛海綿状脳症(BSE)発生で停止されたが、肉骨粉をアルカリ処理をした液状の肥料については解禁とするため農水省は8月25日、食品安全委員会に意見を求めた。安全性が認められれば使用できることになる。同液肥は緩効性窒素質の供給源で施設園芸などに使用されているが、需要は多くない。在庫量は約1000トン。
 アルカリ処理後の液肥はBSEの病原体である異常プリオンの不活性化を示しているとのデータがそろったため農水省の専門的な検討会が停止措置を解除してもよいとの結論を出し、同省は食品安全委員会に食品健康影響評価を求めた。
 牛の肉骨粉は大半が固形肥料になっていたが、液肥解禁とともに化成肥料に混じっている固形肥料までが誤って使用されないように防止措置もとる。豚や家きんの肉骨粉はすでに解禁となっている。
 一方、同省は養殖魚の色を強調する飼料添加物2種類の使用規制を広げることなどについても食品安全委員会に食品健康評価を依頼した。これまでは魚の種類を限定して使用基準を示していたが、対象を魚類全体に広げるなどの内容。認められれば省令を改正する。
(2003.8.28)

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