長野県飯山市が田舎暮らしを求める都会の人々を支援するため今年4月に設立した「飯山市ふるさと回帰支援センター」は10月3日に行政関係者などとの懇談会を東京で開催した。
ＪＡ全中、連合、日生協などが自然豊かな地方で暮らそうと「100万人のふるさと回帰・循環運動」を昨年11月に立ち上げ、ＮＰＯ法人「ふるさと回帰支援センター」を設立、各自治体での支援センターづくりなどの事業を展開しているが、飯山市のセンターは第１号。
懇談会で木内正勝飯山市長は「センター設立の目的はふるさとの良さを知ってもらって回帰してもらうこと。
飯山市のセールスポイントは、雪と緑と人情。手つかずの自然を後生に伝えていきたい」とあいさつ。また、ＪＡ北信州みゆきの石田正人組合長は 「いずれの人の思いはふるさと、自然。体制を整えながら、農村が都会の人を癒やし、元気になっていくよう支援していきたい」などと語った。
懇談会には農水省、文科省、厚労省など関係７省庁の担当者が出席、都市・農村交流の支援策などを説明し、出席者と意見交換した。
なお、懇談会が開かれたのは東京・新宿区にある飯山市の東京事務所（新宿区津久戸町3-20）。囲炉裏のある座敷などを設置した農家風の内装で地元の農産物も販売している。
（２００３．１０．９）
