農政ニュース／ＪＡＣＯＭ

　農業・食料関連産業の平成13年度国内生産額は１０１兆６４３１億円で、全産業の１割強を占める１大分野だが、前年度に比べ２.７％減少したと農水省は８月28日、「経済計算」（生産者価格で評価）を発表した。うち農業生産額は約９兆８０１１億円で前年度に比べ３％減り、７年連続のマイナスとなった。
　品目別では、牛海綿状脳症（ＢＳＥ）で肉用牛生産量が減少。その代替で肉豚の生産額が増えたものの鶏卵価格の低下や酪農生産額の減少から畜産全体の生産額は２兆５２１４億円で前年度を０.８％下回った。
　コメは自主米価格が上がったものの生産量の減少から生産額は２兆３００４億円で４.６％の落ち込み。
　野菜は２兆６０３億円で２.３％▽果実は７８３８億円で６.７％▽飼料作物や葉タバコなどの非食用作物は０.７％と、それぞれ前年度より減少した。
　関連産業では個人消費の低迷などから▽食品工業の生産額は３６兆４０３７億円で２％▽飲食店の生産額も21兆９０５４億円で４.４％、それぞれ減少した。
　関連流通業では食料加工品を中心に運輸業の取り扱い額が増えたものの卸売・小売業の販売額が減ったことから生産額は２５兆７５０４億円で１.５％減少。　（２００３．９．２）