農政ニュース／ＪＡＣＯＭ

　農水省が3月19日に公表した「世界の穀物等の需給～その動向と見通し」によると、世界の米の約3割を生産する最大の生産国、中国では6年連続での減少が見込まれ、2003／04では1億1500万トンと前年より5.9％下がる。
　背景にはインディカ米の価格低下による農家の作付け意欲の減退、政府の良質米転換政策による二期作の減少が考えられるという。
　一方、インドは生産条件が良かったことから、干ばつ被害を受けた昨年より17.6％増の8900万トンと生産量が回復する見込み。
　世界全体の米生産量は約3億9000万トン。前年より2.7％の増加。貿易量は2600万トンで貿易率はわずか6.7％。
　消費量は微増傾向にあり0.8％と増加し4億1400万トン。生産量を消費量が上回っているため、期末在庫量は3年連続で減少し、約2000万トンとなっている。　（２００４．４．１）