農業協同組合新聞 JACOM
   
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「食の安心」をアピールして大盛況
六本木ヒルズで全農「食と農の祭典」 (10/10)

「食と農の祭典」
 JA全農グループは10月10日、東京・六本木ヒルズのアリーナで「食と農の祭典」を開催した。当初は、9〜10日の2日間の予定だったが、9日に台風22号が首都圏を直撃したため、1日だけの開催となった。
 この祭典は、全農安心システム認証商品、JA旬の産直品、系統農産加工品、全農ブランド商品を中心に、産地・生産(栽培)情報、加工情報を明記して販売すると同時に、これら食材をレストラン形式の模擬店で飲食サービスすることで、「食の安心」が「農(日本農業)」と直結していることをアピールすること。消費者・取引先に直接、生産情報付国産農畜産物の優位性をアピールすることで、販路開拓を求めている県本部商品を含む全農ブランド商品のPR・商品販売・紹介を実施することを基本コンセプトに、今年、初めて開催された。
 1700平方メートルのスペースに、全農安心システム導入JA、全農県本部・経済連、全農グループ会社、全国本部販売部門が出店。新しい「食と農」そして全農のイメージを直接、消費者にアピールした。
 当日は朝から夜まで、次から次への六本木ヒルズへショッピングや食事、観光に訪れる人並みが絶えることがなく、安心システム商品や全農商品が、通常よりも格安の価格で販売されていることもあって、各ブースは常に大きな人垣ができ、持ち込んだ商品が4時過ぎには完売するブースもあった。量販店などで販売経験がある各ブースの担当者も「人並みが1日中絶えることなく続くのは初めての経験です。すごいですね」というほどだ。
 ここを訪れる人は、20〜40歳代の女性が中心だが、10日は休日ということもあって、若いカップルやグループ、子ども連れの家族、主婦のグループからお年寄りの夫婦、そして六本木という土地柄か外国人の姿もあるなど、女性を中心に多彩な人たちで1日中、にぎわっていた。
 二人で両手にいっぱい袋を下げた中年の夫婦は「よく分からないものが多い中で、全農の商品は安心ですからいっぱい買いました」と笑顔で帰っていった。
 野菜やハム・ソーセージなどを買い込んだ4人連れの30歳代主婦のグループは「ここに来て初めて全農さんにこんなにいろいろな商品があることを知りました。子どもに安心して食べさせられるものが欲しいので、もっと宣伝してくれればいいのに…」という。
 朝から六本木ヒルズでショッピングや食事を楽しんでいるという若いカップルは「安心して食べられるものがたくさんあることが分かりました。テレビとか新聞の人が取材していなかったように思うけど、こういう催しはテレビなんかでもっと報道すればいいのに」と感想を語ってくれた。
 メインステージでの伝統芸能や餅つきも好評で、餅つきには若い女性や親子も参加し、杵をふるっていた。
 「消費者の“もっと近くに。”」を実現する初めての試みだったが、大きな成果をあげたのではないだろうか。今後もこうした試みを続けることで、「食の安心」が「農(日本農業)」と直結していることが、消費者によりよく理解されるようになるのではないだろうか。
(2004.10.12)


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