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「改革速度上げたい」 全農の種市新会長 (7/29)

新会長 種市一正副会長
 JA全農は7月29日の経営管理委員会で木下順一会長の退任にともなう新会長に種市一正副会長(全農青森県本部運営委員会会長)を選任した。また副会長の後任には裄V武治氏(全農新潟県本部運営委員会会長)を選任。現副会長の北岡修身氏(全農高知県本部運営委員会会長)は留任となった。
 種市新会長は就任後の会見で「環境変化のスピードが早いので経済事業改革も、いっそうスピードを上げなくてはいけない。WTO農業交渉の推移は、日本農業の基盤を揺るがしかねない状況なので、JA全中との連携を密にし、日本農業を維持できるように精いっぱい取り組んでいく。また食料の安全・安心に対する国民の大きな関心をしっかり受け止め、信頼が得られるようにコンプライアンス(法令順守)を含めて取り組む」などと語った。
 また黒豚の偽装に全農子会社が関与したという疑惑報道に「事実はシロだというが、結果として疑惑を持たれたことを反省する」とおわびもした。
 さらに「全農と経済連の統合が進んだが、事業面では組織2段の効果が全く見えてこない」との質問に答え「効率化を組織整備に求めたが、各県はそれぞれの特殊性を持っていて、その意思反映をどうするかということなどで、一気には(効果が)出ない面がある。しかしスピードを上げて効果を出す必要があるため対応を考えていきたい」と語った。 (2004.7.30)


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