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肉用牛経営の粗収益増える
農水省の生産費調査 (10/22)

 農水省は、牛と牛乳、豚の平成16年(昨年4月〜今年3月)生産費調査結果を10月22日公表した。
 これによると、肉専用種の子牛生産費は、配合飼料価格の上昇から、1頭当たり約45万7200円(全算入)と前年比1.5%増加した。しかし母体の繁殖めす牛1頭当たり粗収益は、和子牛市場価格の大幅上昇で約43万6600円と前年比約9%増。所得は約18万900円と約17%増。
 交雑種の育成牛生産費はもと牛価格が導入時期(主に14年9月〜翌年8月)に上昇したため、約21万700円と19.6%増。しかし交雑種子牛の市場価格が大幅上昇し、粗収益は約21万3400円と約12%増。
 交雑種肥育牛は導入時期(主として14年8月まで)に、もと牛価格が下落し、生産費は47万円と約8%減った。しかし1頭当たり粗収益は、交雑種の市場価格上昇で約49万6000円と約9%増加。所得も1頭当たり約6万8000円。

◆牛乳生産費は増加

 搾乳牛1頭当たりの全算入生産費は、労働時間の減少から労働費が減っているものの、飼料価格の上昇と乳牛の償却費増加のため約65万2000円と1.3%増加した。生乳100キロ当たり(乳脂肪分3.5%換算)生産費は約7249円で0.5%減少した。
 粗収益は搾乳牛1頭当たり73万8600円で、乳量増加から1.9%増加。また所得は、22万7500円と前年並みとなった。

◆肥育豚では所得減少

 肥育豚1頭当たりの全算入生産費は、配合飼料価格の上昇から、約2万9200円と1.9%増加。生体100キロ当たり生産費は、約2万6200円で1%増加した。1頭当たり粗収益は2万9000円で、肉豚の市場価格が下がったため6.2%減少。1頭当たりの所得は3850円で38.4%減少した。

(2004.10.26)


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