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コメや燃料で取扱計画上回る  全農の前年度決算 (6/18)

 JA全農の平成15年度取扱高は5兆9545億円となり、前年度に比べ約500億円減少したが、計画比では99%だった。6月18日発表によると、部門別ではコメが冷夏など天候不順による不作から値上がりし、古米販売も好調で、計画を大きく上回る1兆2723億円。計画比は108%。飼料と燃料も、海上運賃の高騰や原油高などの影響で価格上昇や取扱数量の増加があった。自動車燃料部門の取扱高は6815億円で計画比は105%。
 飼料を含む畜産事業部門は計画比101%だが、取扱高は引き続き米穀事業規模を上回る1兆4098億円となった。
 米穀、畜産、燃料の3部門は計画達成だが、あと4部門は未達成だった。
 青果物は価格の低迷や取扱数量の減少から、園芸販売部は95%で1兆1773億円。また生産資材・生活用品は需要の低迷とともに低価格商品の普及が進み、90%台にとどまった。
 経営収支は、事業利益で赤字計画だったが、事業管理費を計画以上に削って10億円の黒字とした。その他の経常損益を加えて経常利益はほぼ計画どおりの85億円となったが、前年度に比べ33億円の減益となった。当期剰余金も85億円。剰余金処分は、出資配当金を21億円余とし、計画に沿って2%配当を実施するとともに利益準備金や目的積立金を積み立てる。
 これら決算案は事業報告などとともに18日の経営役員会で承認。地区別総代会議などの審議を経て7月29日の通常総代会にはかる。 (2004.6.21)


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