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平成12年産果実の需給見通し(5/2)

農水省は5月2日、平成12年度果実の需給見通しを公表した。

 ★みかん
  栽培面積、結果樹面積は生産者の高齢化等による廃園、他果樹への転換が進むとみられ「わずかに減少」(-2%台以内)すると見込まれる。単収は、前年産の豊作の影響で結果母枝数も減少しているとみられることなどから、収穫量は「大幅に減少する」(-16%以上)。その結果、卸売り価格は、品質が前年並であれば入荷量が少なくなるため前年産より「大幅に上回る」(+16%以上)と見込まれている。
12年産のみかんの生食消費量は、収穫量が大幅に減少すると見込まれることから「かなり減少する」(-6〜15%台)。また、加工仕向用は「大幅に減少する」(-16%以上)とされている。

 ★晩かん類
 12年産のいよかん、はっさく、なつみかんなどの晩かん類の栽培面積、結果樹面積は生産者の高齢化による廃園などにより「やや減少する」とみられ、単収もやや低下するとみられることから、収穫量は「かなりの程度」減少すると見込まれている。その結果、卸売り価格はみかんと同様、前年産を「大幅に上回る」。生食消費量は、収穫量が減少して購入単価が大幅に上回るとみられることから「かなりの程度減少する」(-6〜10%台)と見込まれている。

 ★りんご
 12年産のりんごの栽培面積、結果樹面積は、生産者の高齢化による廃園などから「わずかに減少」するとみられ、また、開花期以降おおむね天候に恵まれた前年産にくらべ単収がやや低下するとみられるため、収穫量は「やや減少する」と見込まれている。その結果、品質が平年並であれば卸売価格は前年産を「かなり大きく上回る」と見込まれている。
 消費量は、生食、加工仕向けとも購入単価が昨年を上回るため「やや減少する」とされている。

 ★なし
 12年産のなしの栽培面積、結果樹面積は、「わずかに減少」すると見込んでいる。品種別には、豊水、新高、西洋なしなどで増加するとされているものもあるが、他品種への転換が進む二十世紀、長十郎はかなり減少するとみられている。
 単収も全体としてはやや低下するため収穫量は「やや減少する」と見込まれている。その結果、卸売り価格は入荷量の減少から前年産を「わずかに上回る」とされている。消費量は、購入単価の上昇で「やや減少する」とされている。

 ★ぶどう
 12年産のぶどうの栽培面積、結果樹面積は、過去の新植、改植面積や最近の廃園動向からみて「わずかに減少する」と見込まれている。品種別には、大粒系のピオーネがやや増加、巨峰は前年並みだが、デラウェア、キャンベルアーリー、ネオマスカットなどがかなりの程度減少するとされている。
 単収は全体としてやや低下するとされ、収穫量は「かなりの程度減少する」。消費量は、生食、加工仕向けともに購入単価が上がるため「かなりの程度減少する」と見込まれている。   


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