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効率的経営資源投入と経営改革を断行
「クミカ」の底力を発揮する年に
クミアイ化学工業株式会社 取締役社長 望月 信彦


望月 信彦氏

 新年明けましておめでとうございます。
 今年は未年です。羊は性質が善く、温和で協調性に富み、未年は発展の要素を強く持っていると言われております。これにあやかり、景気の回復を願わずにはいられません。
 厳しい経済状況は農業分野でも例外ではありません。それに加えて、引続く減反の強化、輸入農産物の増加、BSEや無登録農薬の問題など枚挙に暇が無い状況です。このため、農林水産省は「食」と「農」に関する再生プランを策定し、「消費者に軸足を移す」などの抜本的な改革を推進しようとしております。
 一方、農薬業界を巡る情勢は、ご承知のとおり、外資の攻勢が一段と強まる中、国内各社は対抗策として、合併や提携を急速に進めております。当社はこの難局を乗り切るために、将来を見据えた「中期経営計画」を策定し、実施しております。経営理念の「顧客のニーズと信頼に応える」ためには、厳しい経営環境のなかでも研究開発に先行投資を行いながら、効率的に経営資源の投入を行い、収益本位に徹した経営改革を断行して行かなければなりません。
 開発段階にある除草剤、殺菌剤、殺ダニ剤等の早期上市に向けて、全社一丸となって頑張ります。これらの剤は当社の将来に夢を与えるものですが、その商品化には4、5年かかります。それまでは既存剤の適用拡大、新規混合剤の開発普及にも注力していきます。また、微生物農薬の種子消毒剤「エコホープ」は今年から販売を予定しております。さらに、1キロ剤や豆つぶ剤の普及で発揮してきた力を今回も十分に発揮していきます。
 今年もクミカの底力を発揮して、未年に一層の発展の基礎が出来たと言われるように会社を挙げて取り組んでまいります。




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