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特集:楽しく、おいしく、ごはんでいきいき―さらなる米消費拡大をめざして
    JA全中 米消費拡大・食生活対策室 平成13年度の取り組み

米の情報受発信基地への信頼と期待が一層高まる
誕生から10年 「お米ギャラリー」の活動

 「お米ギャラリー」は、お米や稲作、ごはんを中心とする日本型食生活の大切さなどを多くの人に理解してもらうため平成3年に東京・銀座に、平成4年に大阪・心斎橋に、そして平成5年に福岡・天神に開設された。第1号館の「お米ギャラリー銀座」は、今年、オープンから10年が経ち、7月には来館者が300万人を突破した。同ギャラリーは、米に関するさまざまな情報の受発信基地の役割だけでなく、産地と消費地を結ぶコミュニケーションの場としても活動をしている。12年度の実績では3つのギャラリー合わせて1日平均5、100人が訪れている。誕生から10年――。今後の活動に一層期待が高まっている。


◆「3つの役割」と「5つの機能」

人気高いエステコーナー
(お米ギャラリー銀座)

 「お米ギャラリー」には、3つの役割がある。
 ひとつは、ごはんを中心とした「日本型食生活」の普及と啓発だ。
 わが国では、戦後、経済成長とともに食が急速に欧米化した。それにともなって糖尿病、動脈硬化症など生活習慣病が増加してきている。
 その一方、同じように生活習慣病に悩まされきた欧米では、このところ日本型食生活のバランスの良さが注目されて、ごはんを中心とした日本型食生活は人間の健康にとってすぐれているとの認識が世界にも広まっている。
 こうした日本型食生活の素晴らしさを見直すため、同ギャラりーでは知識と情報を提供している。
 2つめの役割は、稲作が果たしている役割の啓発。稲作はわれわれの生活を支えるとともに、日本の文化を育んできた。そうした稲作の多面的な役割を考えてもらう機会を提供しいる。
 そして、3つめが産地と消費地との情報交換である。
 消費者に日本型食生活の良さ、稲作の役割などを知ってもらうと同時に、生産者にとっても消費者の多様なニーズ、意識を知ってもらうことが大切になっている。そのためのコミュニケーションの場としての役割も果たしている。
 この3つの役割を果たすために、同ギャラリーはつぎの5つの機能を備えている。
 (1)情報収集と公開
 お米やごはんのついての情報を常に収集。集めた情報は書籍やカードだけでなく、ビデオ、パソコン、ゲームといった多彩なメディアで公開している。
 (2)広報
 情報紙誌を発行しての広報活動のほか、さまざまなメディアを利用した活動も積極的に行っている。
 (3)展示
 展示パネル、9面マルチビジョン、米加工品展示コーナーなど多彩な展示ツールを備えている。
 (4)アンテナショップ
 来館者に実際におにぎり、丼、定食などでお米のおいしさを味わってもらう「食のコーナー」を設置。ごはん料理の新メニューも提案している。
 (5)イベント
 お米とごはんのファンづくりのために年間を通じて多彩なイベントを展開。地域に根ざした着実な活動も続けられている。

◆「お米と日本食の情報カード」が各世代でいちばん人気

 お米ギャラリーの情報公開は、オープン以来、分かりやすさと親しみやすさを心がけてきた。
 なかでも、簡単・便利でおいしいごはん料理を提案する「お米と日本食の情報カード」は圧倒的な人気。
 来館者へのアンケート調査でも、各世代に高い人気で18歳〜29歳層では80%の人が評価している。
 システム手帳サイズのカードで100種類ものなかから好きに選べるのが特徴。
 また、このカードのテーマは、毎年内容が変わり12年度は「たのしく、おいしく、バランスメニュー/ごはん・ごはん・ごはん」を作成。おいしく、簡単で、健康生活に役立つ栄養バランスのよいごはん料理を多数紹介している。
 遊びながらお米の知識が得られるパソコンゲームも子どもから主婦層まで好評だ。シェフロボットと対話しながらオリジナル料理を完成させる「オリジナル料理グランプリ」、ごはん食中心の食生活をこころがける生き物「カロリっち」を育てる「お米でヘルシー・カロリっち」などがある。
 そのほか、タッチ式パネルパソコンでの情報公開機能の中心を担っている「お米データベース」や、稲作、食文化などお米との日本食関連の書籍をそろえた「お米と日本食の情報ライブラリー」も各ギャラリーに設置されている。

◆新しいごはん料理が体験できるのも魅力

 「食のコーナー」は、来館者におにぎり、定食などを楽しんで食べてもらうと同時に消費者のニーズも探るアンテナショップの役割も果たしている。
 『銀座』の「ごはん亭」では「和風ハンバーグセット」、「目鯛の生姜セット」などが人気。『心斎橋』では、しゃけ、明太子、牛肉など豊富な種類のおにぎりやサラダセットが好評。『天神』ではフレッシュな海の幸を使った「海の幸丼」や「日本ごはん党丼」が人気を集めている。
 12年度の1年間、3つのギャラリーでおにぎりは31万4500個、丼やランチメニューは、14万4000食にのぼっている。

◆新鮮な映像を提供するマルチビジョン

 各ギャラリーには、大型映像システムの9面マルチビジョンが設置されている。四季折々の田園風景の映像や米やごはんに関する情報を分かりやすく、しかも迫力ある映像で紹介している。
 そのほか、『銀座』『心斎橋』では、美容に役立つセルフエステコーナー「コメ・de・キレイ」が若い女性たちの人気を集めている。
 お米加工品コーナーでは餅、レトルト米飯から入浴剤、洗顔フォームまでお米ギャラリーならではの豊富な品揃えを

◆多彩なイベントでお米ファンを獲得

 お米ギャラリーはオープン当初から多様なイベントを開催してきた。
 『銀座』では、「朝ごはんカンタン!クッキング」、「お手軽ごはん料理」などの料理教室の人気が高い。そのほか、癒しと料理をテーマにした「心癒す料理〜香りの食卓〜」、「香りを楽しむ和風料理」なども注目を集めた。
 『心斎橋』では、「お米でダイエット&ビューティー講座」、「ヘルシーケア料理教室」のほか、お米にまつわる伝統行事の「若菜祭」なども実施している。
 『天神』では「こだわりの朝ごはん・和食がいちばん」で和食のよさ、栄養バランスのよさを体験してもらったり、「お嫁さん講座」で一汁三菜の大切さを知ってもらうユニークなイベントも注目された。
 いずれも幅広い視点からお米とごはん食をアピールするイベントを展開している。



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