農業協同組合新聞 JACOM
   
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株式会社加ト吉でBG無洗米新工場を増設
《(株)加ト吉・(株)東洋精米機製作所》

社屋外観
社屋外観
 株式会社加ト吉(本社:香川県観音寺市・加藤義和社長)は、新たにBG無洗米工場を建設し、この程、稼動を開始した。
 これは、BG無洗米の需要増に対応していくための生産拠点の拡充を目指し、同社の関連会社で、精米部門を担当する(株)加ト吉フードレック(香川県観音寺市)の精米工場内に、新たにBG無洗米装置と精選設備などの専用ラインを新設したもの。
 近年、BG無洗米の需要増に伴い、これに対応するためBG無洗米装置の増設が全国各地で増え続けており、今後もますますこうした傾向は強まるものと思われる。
 (株)加ト吉は、1970年代の高度成長期の外食産業の伸展を背景に、急速に拡大する冷凍食品市場の舞台で着実に成長を遂げ、全国区の食品メーカーとしての地位を確固たるものにしてきた。
 同社においては米部門の強化は、さらなる飛躍のキーポイントである。その切り札として導入されたのがBG無洗米で、平成8年に(株)東洋精米機製作所とBG無洗米製造の合弁会社「(株)カトキチトーヨー」を設立すると共に、魚沼工場にBG無洗米装置を導入。主として量販店を中心に一般消費者向けにBG無洗米を販売してきた。
 しかし近年のBG無洗米需要増に対応するためには、既存の施設だけでは不可能であるとして、BG無洗米製造工場の増設を決めたものだ。
無洗米設備
無洗米設備
 新たに導入されたのは、時間当たり3トンタイプのBG無洗米装置1基で、BG無洗米専用の精選設備及び包装設備も新設。設備は全て東洋精米機製作所製でタンクをはじめ搬送機、選別機など全ての機器に、全く米が残留しないコンタミ対応機を採用し、同社が誇る商品群の安全性確保を確実なものにしている。
 また、加ト吉フードレックの工場では、製造量の増加に伴う汚水処理への対応も重要な要件であり、その意味からも全くとぎ汁を出さない無洗米装置の導入は、まさにうってつけであったといえる。
 今後、同社のBG無洗米供給は、魚沼工場と加ト吉フードレックの2拠点からの配送となり、効率的な運用のみならず納期の短縮も図れるものと期待されている。
(2005.1.14)


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