農業協同組合新聞 JACOM
   
アグリビジネス業界ニュース

中国・上海駐在員事務所を開設 海外拠点の拡充でビジネス拡大
《日本農薬》

 日本農薬(株)(大内脩吉社長、本社:東京都中央区)は6月1日、中国市場でのさらなるビジネス拡大を目的に、上海市に駐在員事務所「日本農薬(株) 上海代表処」を開設した。ロンドン、バンコックに次ぐ海外拠点の拡充でビジネスを拡大する。
 中国では、自国の食料確保や拡大する農産物輸出を保障するため、重要な農業資材としてより効果の高い安全な農薬を求めており、精度が高く安全性を確保した同社製品群への期待がますます高まっている。
 同国は、潜在需要の豊かな重要な市場であり、同社では「上海事務所の現地法人化および現地生産を含めたさらなる展開を検討している」(総務部談)という。
 住所は、上海市虹橋路808号 上海加華商務中心 A棟A−8677室。人員は、守屋求所長のほか中国人スタッフ2名からなり、この他主要地域に若干名の普及員を現地採用する予定。「現地の人の力を大切にしていきたい」(同)と、企業理念のスタンスの一部をのぞかせる。
 業務内容は、中国市場での同社製品群の拡販、新規剤の開発普及、農薬原体や原材料の調達および情報収集など。主力製品群はフジワン、アプロード、ダニトロンなど。新規剤としては、「ハチハチ乳剤」や開発中の「NNI−0001」(商品名:「フェニックス顆粒水和剤」)などが挙げられる。
 日本農薬(株)では海外拠点の拡充が進んでおり、上海事務所はロンドン(英国)、バンコック(タイ)に次ぐ第3番目。最大市場の米国にはニチノーアメリカインコーポレーテッド(デラウェアー州)を設立、関連会社として日佳農葯股有限公司(台湾)、マレーシア農薬(株)(マレーシア)をもつ。
 同社の海外展開は、2004年(連結)で約70億円余り。上海事務所エリアでの5年後の売り上げは約10億円を目指していく。
(2005.6.10)


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