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アグリビジネス業界ニュース

新生農薬会社が船出 農作物の安定生産に貢献
《三井化学クロップライフ》

披露宴会場から
披露宴会場から

企業理念を語る榎本社長
企業理念を語る榎本社長
 三井化学グループ3社統合による新生農薬会社『三井化学クロップライフ(株)』(榎本祐司社長)が7月1日船出し、6日都内のホテルで披露宴が行われた。生き残り戦略にでた三井化学の姿が浮き彫りにされたが、「現実的な動きではあるものの、このままでは終わらない」(業界通)という。
 新生会社は、農薬の販売を手がける三井東圧農薬(株)と農薬の製剤、工業薬品の加工を担う三中化学(株)および三東化学工業(株)の統合によるもので、資本金3億5000万円、従業員数134名体制(統合時)のもと、2007年の売上高150億円を目指していくが(2005年は137億円)、「目標数値をもっと高く設定できる有力会社」(関係者)との声も。
 席上、榎本祐司社長は「技術革新に挑戦し、食の安全と信頼性、環境の安全性に対応した高品質の製品サービスを顧客に提供することで、農作物の安定生産に貢献し、社会的責任を果たしていきたい」と新会社の企業理念の一端を披露した。
 「技術革新」、「食の安全と信頼性」、「環境安全性」、「高品質の製品とサービス」、「社会的責任」の5つの柱を前面にだし、農業生産に関わるソリューション(解明・解決)を提供することにより、農作物の安定生産に貢献できるよう社員一丸となって取り組んでいく。
 新会社は、大別して営業本部、受発注センター、生産技術本部の3セクションからなり、その他に新事業開発室、品質保証部、業務部が設置された。
来賓として挨拶するJA全農北本常務
来賓として挨拶する
JA全農北本常務
 営業本部は営業企画部、営業推進部の2部からなり、営業推進部のもとに国内6営業所と技術サービスチームが置かれている。
 また、生産技術本部は旧三東化学工業(株)、旧三中化学(株)であった船岡(宮城県柴田郡)、新城(愛知県新城市)の製剤2工場の統括部署であり、それ以外に製剤研究を行っている技術部を統括している。
 さらに、新事業開発室は、非農耕地用の殺虫剤である生活環境薬剤、およびハイブリッドライス種子である「みつひかり」(商品名)の販売を担当する。
 三井化学(株)は2000年11月、住友化学(株)と「事業統合に関する基本合意書」を締結していたが、2003年3月に統合比率に関して両社の見解に隔たりがあることから統合を見送っている。
 農薬事業に関しては、少なくとも「N社およびS社との交渉があった」(業界通)というが、現在のところ水面下の域をでていない。今回の新生会社は、「次のステップへの布石」(同)との声もあり、このことは業界を象徴しているように思えるが、新生会社が生き残り戦略にでていることは間違いない。
(2005.7.11)


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