農業協同組合新聞 JACOM
   
アグリビジネス業界ニュース

知識ではなく知恵を生かそう
雑草生態・除草剤試験で研修
《日植調・中央農研》

「知恵を現場で活用してほしい」と語る小林会長
「知恵を現場で活用してほしい」と語る小林会長
  (財)日本植物調節剤研究協会(小林仁会長、以下「日植調」)と(独)農業技術研究機構中央農業総合研究センター(以下「中央農研」)主催による『平成17年度雑草生態及び除草剤試験に関する研修会』が8月24〜25日の2日間、茨城県つくば市観音台の中央農研で開催された。
 除草剤の使用にあたっては使用基準の遵守が義務づけられ、使用者には適正な使用が要求されている。いっぽう、関係機関においては公的な除草剤試験は新除草剤の使用方法を検討するだけでなく、その使用基準を作成する目的もあり、極めて厳正な取組みが要求されている。
 研修会は、雑草や除草剤の適切な扱い方や除草剤の使用基準作成のための効果・薬害の評価方法を習得することを目的とし、雑草の生態、除草剤の特性や使用方法、具体的な試験方法などについて総合的に学んでいくもの。
 開会にあたり日植調の小林会長は、除草剤をめぐる情勢について共通認識をもつことが重要としたうえで、「知識を役立たせるには知恵が必要であり、除草剤を適切に扱う知恵とかノウハウを確実に習得し、現場で活用していってほしい」と参加者を激励した。研修会は、一昨年に続く2回目の開催で、約120名が参加した。
 研修では農薬取締制度・登録までの流れ、除草剤の分類と作用性、SU(スルホニルウレア)抵抗性雑草の発生動向、大豆作における生育期茎葉処理剤についてなど現在直面している話題が提供されたほか、中央農研の雑草見本園(約100草種を揃える)において雑草の見分け方などを学んだ。

全ては雑草を知ることから
全ては雑草を知ることから
(2005.8.31)


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