農業協同組合新聞 JACOM
   
アグリビジネス業界ニュース

中国で貿易・流通権を取得
自社製品の直接販売に道筋
《ダウ・ケミカル》

 ダウ・ケミカル社(アンドリュー・リバリス社長兼CEO、本社:米国ミシガン州)は20日、中国保税区内の外資系企業として、初めて正式に貿易権および流通権を取得したと発表した。事業の自由度が高まり、ビジネスの選択肢を広げることになる。
 中国の世界貿易機関(WTO)加盟の公約として、外資系企業への中国での貿易および流通規制の緩和があるが、緩和されたこれらの権利が取得できると、海外企業が製品輸入を行った後、中国国内の顧客に直接それら製品の卸売り・小売りができる。
 同社は、中国最大の保税区である外高橋で拡大された物流権を取得したことで事業強化に一層の推進力をつけることになる。同保税区には8400社の海外企業が軒を連ね、総投資額は103億ドル、2004年の輸入額は220億ドルを上回り、輸出額は80億ドルに達している。
 ダウは中国本土、香港、台湾の中華圏に10カ所の製造拠点、5カ所に主要ビジネス・センターを保有している。従業員数は約1300名、2004年の売上げは米国、ドイツに次ぐ22億ドルに達する。
 この周辺において、ダウ・ケミカル中国のジム・マッキルベニー社長は「成長著しい中国市場に、より密接に事業展開が可能になる」と期待している。

(2005.9.21)



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