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トルコギキョウを中心に 恒例の花の見学会を開催
《サカタのタネ》


よりバラの花形に近づくことを追求した「ロジーナ」シリーズ
よりバラの花形に近づくことを
追求した「ロジーナ」シリーズ
 本紙既報の通り(株)サカタのタネ(高橋英夫社長、本社:横浜市都筑区)は4月14日〜15日の2日間、静岡県掛川市の掛川総合研究センター(池上隆之場長、掛川市吉岡溝口)で生産者向けの『花の見学会 2005 春』を開催した。その主な新品種の横顔を追ってみる。
 夏花壇の定番であるジニア プロフュージョンの追加色『プロフュージョン アプリコット』、『同 ファイヤー』が光った。同シリーズは、うどんこ病や斑点細菌病に強く、丈夫で育てやすい。株元より多くの分枝を発生し、半球状の草姿となる矮性品種。花径6cmほどの一重咲き花つき、花もちがよい。
 花の見学会で中心にあったのはトルコギキョウだと思われる。メインとなったのは、中生中輪八重咲きの「ロジーナシリーズ」。八重咲きの品種群の中でも、よりバラの花形に近づくことを追究している。蕾が膨らんだころから咲き始めの姿は特に美しい。
 他では、「ニューリネーション、「リネーション」、「キング」、「ピッコローサ」、「あすか」、「まほろば」の各シリーズが清楚でかつダイナミックだった。「シュークリーム」、「春うらら」、「雪ぼたん」にも注目したい。
 トルコギキョウで最近の話題としては、ミニトルコギキョウの『プティフル』シリーズ3色の切り花が出荷開始されたこと。世界最小クラスの極小輪の一重咲きF1品種でイエロー、ホワイト、グリーンをラインナップした。
 観葉植物ジャンボコリウス『ゴリラ』シリーズも新鮮だった。葉長30cm以上、葉幅20cm以上と従来のコリウス品種と比べ葉が極めて大きく、株全体も従来品種の倍以上に育つことが最大の特徴。育て方も容易で、春から初冬まで長く楽しめる。
 切り花用小輪一重咲きアスター『シエナ』シリーズに新色3品種を追加していることも見逃せない話題。アスターで栽培上問題となっているフザリウム菌による病害に対して抵抗性をもたせた。先行の『シエナ・ホワイト』に加え『シエナ・カーマインレッド』、『同ピンク』、『同ライトブルー』を追加した。
 最後に、ミニヒマワリの『小夏』を挙げておきたい。一代交配品種で、世界最小クラスミニ品種。無花粉のため花色のコントラストがよく、タネもつきにくく長期間楽しめる。
 なお、4月29日〜5月1日の3日間、パシフィコ横浜・展示ホールで、500点のフラワーデザインが集う国内最大規模のフラワーショー『第8回WAFA世界大会ワールドフラワーショー』が開催される。初夏を迎え、花が一挙に満開となる。
葉が極めて大きいコリウス「ゴリラ」 世界最小クラスミニ品種の「小夏」
葉が極めて大きいコリウス「ゴリラ」
世界最小クラスミニ品種の「小夏」
(2005.4.20)


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