農業協同組合新聞 JACOM
   
アグリビジネス業界ニュース

QOL向上における機能性素材の可能性
話題の機能性素材巡りセミナー開催
《焼津水産化学工業・ロンザジャパン》

東北大学 齋藤教授
東北大学 齋藤教授

 焼津水産化学工業(株)とロンザジャパン(株)は、9月15日、第一ホテル東京「プリマヴェーラ」において、話題の機能性素材であるNーアセチルグルコサミンとLーカルニチンを中心に、「QOL向上における機能性素材の可能性」のテーマでマスコミを対象としたセミナーを開催した。
 QOLとはクオリティ・オブ・ライフの略で生活の質のこと。セミナーのはじめに、東北大学大学院農学研究科の齋藤忠夫教授が「QOL向上と機能性食品素材の可能性」のテーマで基調講演した。
 齋藤教授は「日本は高齢化社会ではなく高齢社会になっている。日本は世界一の長寿国だが高齢者の2人に1人は身体の支障を訴えており、70歳以上者の医療費は国民医療費の3分の1を占めている」と、健康長寿の重要性を述べた。
 また「日本食は世界が認める健康食だが、国民は世界中の多様で豊かな食生活を享受している。そんな国民は世界に例がない。和食は減少してきている」と語り、特定保健用食品を説明、加齢により、どうしても失われがちな機能性成分を、サプリメント摂取する必要を説いた。
 例えば、カルシウム不足は骨粗鬆症を招き、Nーアセチルグルコサミンは関節炎などに効用があり、Lーカルニチンは肥満などの生活習慣病に有効であるなどから、高機能性食品摂取の大切さを述べたが、健康の基本は食事にあり、自分の食生活の偏りを知らずに、むやみにサプリメントを摂ることは危険であることにも言及した。
 続いて焼津水産化学工業(株)の又平芳春氏が「Nーアセチルグルコサミンのアンチエイジング機能について」を、ロンザジャパン(株)の王堂哲氏が「Lーカルニチンの脂肪燃焼促進によるQOLの向上について」をそれぞれ研究開発企業の立場から講演した。

話題の機能性素材巡りセミナー開催

 

(2005.9.21)



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