農業協同組合新聞 JACOM
   
アグリビジネス業界ニュース

ソレイ社と新大豆タンパクで提携
高水準ベータ・コングリシニンで
《モンサント》

 モンサント社はこのほど、大豆タンパクの製造・開発を手掛けるソレイ社(本社:米国ミズーリ州セントルイス、注1)と新製品の開発・販売で提携すると発表した。風味が良く溶解性に富んだ食品向け大豆タンパクで、新技術が市場に導入されることになる。
 モンサント社は、先端の育種技術を用いて大豆タンパクの風味と機能性を改善するため、高水準ベータ・コングリシニン(注2)を含む新しい大豆の開発に取り組んできた。ソレイ社は、この大豆を使って今後、食品により適した新大豆タンパクの開発を進める。
 大豆タンパクは、すでに栄養補助食品、豆乳、飲料および肉の代用品などを含む多くの食品に使用されている。これを含む食品は、コレステロールの低下や心臓病のリスク低減など健康への効果などが、いくつかの調査結果で明らかになっている。
 モンサント社のジェリー・スタイナー副社長は「新製品は顧客の健康食品へのニーズを支え、当社が開発している健康食品関連の重要製品になる」、ソレイ社のポール・グラハム新ビジネス開発部副社長は「(我々の使命である)食品の配合と味における革新をさらに強化するもの」と、それぞれ語っている。

 (注1) 大豆タンパクにおける製造・開発のリーディングカンパニーで、世界80カ国の食品飲料メーカーなどに供給している。ブンゲ社とデュポン社の業務提携により設立された合弁会社。
 (注2) 食品の栄養価を高めるため、大豆タンパクは食品製造業者に多くの機能性メリットを提供している。大豆原料の飲料では、その成分が食味と食感を良くする、また食肉製品ではきめを整えしっとりとさせる、と言われている。高ベータ・コングリシニン大豆は、これらのメリットに貢献するものと期待されている。

(2005.11.7)


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