農業協同組合新聞 JACOM
   
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『特撰金芽米』説明・講習会開催
《トーヨーライス》

 トーヨーライス(株)(本社:東京都中央区銀座5-10-13、雑賀慶二社長)では、4月22、23日、地域に密着して、コメの販売に意欲的に取り組んでいる、首都圏の米穀小売業者(お米屋さん)を、同本社会議室に集め、既報の「お米屋さん」だけの特別な金芽米『特撰金芽米』の説明会及び講習会を開催した。
 雑賀社長は、説明会で「ヌカという字は糠と書く。健康の康だが、玄米からヌカを除去すると白米になる。米に白は粕(カス)という字になる。ヌカには栄養分が多いが、食味も消化も悪い。そこで、栄養価は高いが旨味のない胚芽を、栄養分の多い胚盤を残して取り去り、通常は、削り取られる旨味層(亜糊粉層)を残したのが、“金芽米”だ」と語った。
 また、米の流通・販売状況に触れ、「このままでは、米穀小売業界が、総倒れになるような苦境に追い込まれているが、消費者が求めている美味、健康、環境、簡便を満たす、お米屋さんでしか購入できない高付加価値米を提供することで、生き残りをかけた意欲的なお米屋さんの手助けになれば、と考えている」と述べた。
 質疑応答では、『特撰金芽米』の複数原料米使用については、「特撰金芽米に使える米の絶対量が少ないために、原料確保の面から、米袋に複数原料米と表記している」と説明した。
 また、今回の『特撰金芽米』は○○産の○○米を使用している、という情報公開は行うのかとの問いには「金芽米は農産物というよりも加工食品と位置づけたい。コシヒカリ、あきたこまち、は品種名でブランド名ではない。金芽米は、その名称自体が、全国で認知され通用する、いわゆる金芽米ブランドとして育てていきたい」と述べた。
 ただ情報開示が求められている昨今、消費者がそれで納得するのかという問題もあるが、この姿勢を通したいと、補足した。 東京:銀座で開催されたこの説明会には、首都圏の米穀小売業者など約200名余が参加した。
(2006.4.26)


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