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清水工場の生産機能休止へ 合理的な生産ラインを模索
《クミアイ化学》

 クミアイ化学工業(株)(望月信彦社長、本社:東京都台東区)は9月14日、1954(昭和29)年の開設以来同社の基幹工場として農薬各種剤型の生産を行ってきた清水工場の生産機能の休止を明らかにした。農薬生産数量の減少のなか、合理的な生産ラインを模索していく。
 同社の生産は小牛田(宮城県)、清水(静岡県)、龍野(兵庫県)、尾道(広島県)の4拠点で、地域性などそれぞれの特徴を活かしたラインが敷かれている。
 今回の措置では剤型別の生産系列において、他工場へ移管が可能な系列については廃止となるが、生産を外部委託する系列についてはしばらく様子を見る必要もあることから休止設備とした。
 同社では生産機能の休止後、現有のパイロットプラントなどの設備を活用して隣接する化学研究所の有する製剤研究機能のいっそうの向上をはかっていくことにしている。また、危険物倉庫や一般倉庫の有効活用をはかっていくほか、敷地内の緑化を推進し地域に還元していくことにしている。
 今回の措置による特別損失額は、約3億円が見込まれている。

(2006.9.19)


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