農業協同組合新聞 JACOM
   
アグリビジネス業界ニュース

当期純利益16.6%増 海外は除草剤原体が
《イハラケミカル工業》

 イハラケミカル工業(株)(望月信彦社長)の決算が顕著な動きを見せている。売上高207億3000万円(前期比0.7%増)、経常利益20億800万円(同1.2%増)、当期純利益11億9800万円(同16.6%増)と好調。海外は、棉・稲用除草剤原体などが伸長した。
 医薬・農薬の有機中間体は、海外は一部病原菌の沈静化により減少したが、国内で農薬向け中間体、高分子用原料が堅調に推移した。
 ウレタン用架橋剤、ポリウレア樹脂原料などを主体としたアミン類は、国内販売は今期より本格的に市場投入したウレタンゴム用原料が追い風となり増加、海外も架橋剤の米国向け販売が伸長し、売上に貢献した。
 除草剤、殺菌剤を基軸とした農薬原体については、国内は需要不振によりやや減少したが、海外において棉・稲用除草剤および植物成長調整剤が顕著な動きを示し、全体を底上げした。
 産業薬品は防腐剤、臭素原体類、漁網防染剤などの需要不振および価格の下落が影響し、その他はファフィア酵母(飼料添加剤)、工業薬品類などの販売減により、それぞれ減少した。
 通期業績は売上高220億円、経常利益10億円、当期純利益4億円を予想している。

(上)部門別販売実績のウエイト、(下)海外・地域別売上高のウエイト
(2007.2.7)


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