農業協同組合新聞 JACOM
   
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前年同期対比で増収増益 「増、造、象」の第3四半期
《日本農薬》

 日本農薬(株)(大内脩吉社長、本社:東京都中央区)は8月3日、『平成19年9月期第3四半期財務・業績』を明らかにした。化学品事業を中心に売上を伸ばし、前期計上した固定資産減損処理による特別損失が今期はないこともあり、前年同期対比増収・増益で推移した。
 国内農薬販売では、4月に上市を果たした待望の殺虫剤「フェニックス」が顕著な動きを示したが、全体としては流通在庫の削減やポジティブリスト制度の影響などから、水稲剤を中心に前年同期対比で低調な動きだった。
 海外農薬販売では、円安基調もありアジアおよび米州地域を中心に売上が伸長し、また、化学品他では医療用医薬品「ルリコナゾール」、一般用医薬品「ラノコナゾール」の販売が順調に伸び、さらにノウハウ技術料収入も増加した。
 これらの結果、化学品事業全体で売上283億4200万円(前年同期比5.4%増)、営業利益27億3600万円(同53.3%増)となっている。
 なお、工事事業は大型受注がなく低迷、サービス事業は分析事業を中心に顕著な動きを示した。
 増収増益の日本農薬。通期の売上高390億円、営業利益31億円、経常利益28億円、当期純利益16億円の必達は可能だろう。新中期経営計画「日農ステップ・フォワード・プラン2009」の達成が見えてきたが、これらは自ら創造してきたもの。後は、住友、三井に次ぐ第3の「象」の構築にどう係わるかのみ。

(2007.8.7)



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