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アグリビジネス業界ニュース

アリスタをオリンパスより買収
《IEIL》

 国際的投資会社のインダストリアル・エクイティ・インベストメント・リミテッド(アイルランド、以下「IEIL」)はこのほど、オリンパス・キャピタル・ホールディングス・アジアおよび共同出資者からアリスタライフサイエンス(東京都中央区、以下「アリスタ」)の全株式を取得すると発表した。
 IEILは、本紙既報の「ペルミラ」ファンドの子会社。取引総額は約22億ドル(約2500億円)で、全ての手続きの完了は、2008年第1四半期が予定されている。オリンパスは、早くから買い手を募っていたが、手を挙げていたのは投資ファンドに加え、マクテシム(イスラエル)などの大手ジェネリック(特許切れ)農薬企業の数社。
 結果的に投資ファンドに着地点を見出したが、「何らの進展は見られない。アリスタの良さを世界に発進できる企業に買われるべきだ」、といった業界の声は多い。
 アリスタは、農薬関連事業において世界10位の規模を誇るグローバル企業。従業員2200名を擁し、農薬関連と動物用医薬品などの2つの中核分野に注力し、150を超える製品群を世界125か国以上に提供している。高収益企業の路線にあり、2006年末の売上高は1200億円を突破した。
 アリスタの最高経営責任者であるクリストファー・リチャーズ氏は、「オリンパスは5年にわたり、我々の成長に力強いサポートを与えてくれた。今後IEILとともにビジョンを共有し、今後の成長計画をいっそう加速していくチャンスを得たことに強い意欲を感じている」、と語っている。

(2007.10.29)



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