農業協同組合新聞 JACOM
   
アグリビジネス業界ニュース

ダクト内自動投入機『きつつき君S−200』
微生物防除剤『ボトキラー水和剤』が唯一
《出光興産》

 出光興産(株)(天坊昭彦社長、本社:東京都千代田区)は、微生物防除剤『ボトキラー水和剤』の「ダクト内投入」で使用する専用自動投入機『きつつき君S−200」を発売し、施設園芸農家から反響を呼んでいる。
 『きつつき君S−200」を活用すると、これまでダクトに手で投入していた『ボトキラー水和剤』を自動的に散布できる。例えば、1000uのハウスで、投入機1台に『ボトキラー水和剤』を700g充填した場合、3か月以上、自動投入ができ、散布を省力的に行うことができる。
 『きつつき君S−200』は、制御盤1台と投入機2台がセットになっているが、広いハウスでもまんべんなく、散布ができるように、1台の制御盤で4台までの投入機の設置が可能となっている。
 また、暖房機と連動して電源とファン信号を検知し、暖房機が動いているときのみ、自動的にダクト内投入を行うため、『ボトキラー水和剤』がダクト内に滞留したり、飛び残りが生じたりするのを防止できる。
 さらに、投入機の形状は、きつつきをイメージしたもの。ハウス内は夜間に結露が生ずるが、投入機の吐出部には、結露の影響を避ける細かい工夫が凝らされている。
 「ダクト内投入」は、水を使用せず、『ボトキラー水和剤』をダクトに粉末のまま投入し、暖房機の温風に乗せてハウス全体に散布する方法で、野菜類、花き類・観葉植物の灰色かび病、いちごうどんこ病など幅広い農薬登録がある。
 同技術は、施設内の湿度上昇や野菜の果実・花きなどへの汚れが極めて少ないことから普及が進んできている。
 出光興産(株)では、今後も生産現場の省力化につながる技術提案を推進し、「食の安全・安心」につながる微生物防除剤の開発・普及促進をはかっていくことにしている。

きつつき君S-200
きつつき君S-200の設置イメージ
きつつき君S-200
きつつき君S-200の設置イメージ

(2007.11.20)



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