農業協同組合新聞 JACOM
   
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腐植と微生物で農業生産に貢献 −全農ルートを通じ
《日本肥糧》

  日本肥糧(株)(高橋則忠社長、本社:東京都中央区)は1949(昭和24)年の創業以来、一貫して国産の天然腐植(木質泥炭)に肥料原料を吸着・結合させた成形複合肥料を主力製品に位置づけ、全農ルートを通じて広く国内農業生産に貢献している。
 特に、近年では、天然腐植の吸着特性を有効に活用した「天然腐植入り肥料」や、腐植質土壌改良資材に有用微生物を高濃度で添加した「ハイフミンデルマ」などの資材を中心に『腐植が支える大地の恵み』をキャッチフレーズとし、環境にやさしい農業生産に貢献することを企業理念に掲げて精力的に普及を行っている。
 そこで、本紙では同社主力製品の概要を、3回シリーズで掲載することにした。1回目の今回は同社の顔となっている天然腐植入り肥料。

天然腐植入り肥料−局所施肥や多くの作物の基肥・追肥に

 日本肥糧(株)が製造する肥料の大きな特長は、肥料原料と天然腐植を加え物理化学的な加工を行うことで、肥料成分が天然腐植に吸着・結合されているところにある。このため、窒素や加里の溶出が緩やかで作物の利用率が高い。特に、リン酸は土に接触しにくく利用率が極めて高くなる。
 また、天然腐植には発根促進作用があり、作物の根張りを促進することで健全な作物生産に貢献している。例えば、肥料成分がある程度溶出した後、作物の根がリン酸を求めて肥料粒に絡みつき、細根を旺盛に伸ばしている様子を見ることができる(写真1)。
 さらに、天然腐植は土壌中に残り、連用することで土壌への腐植の供給も可能となる。
 天然腐植入り肥料には桃核状に成形した15・10・5gの固形肥料と粒状に造粒した粒状固形肥料がある(写真2)。
 桃核状の固形肥料は、1個の重量が一定のため施肥量を個数で簡単に判断できるメリットがある。また、粒が大きいことで肥効が長く、天然腐植入り肥料の特長が顕著にでやすい。固形肥料は、野菜の深層施肥や果樹の局所施肥といった特長ある施肥体系で実績を蓄積している。
 一方、粒状固形肥料は作物に合わせてさまざまな成分・粒径の銘柄を揃えており、水稲から野菜、花きの基肥・追肥として好評を得ている。
 同社では、今後とも環境にやさしく、安全・安心な作物生産に貢献するべく天然腐植入り肥料の推進を強めていくことにしている。

(2006.5.10)


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