農業協同組合新聞 JACOM
   
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ニーズの多様化に対応 18年度下期新商品を発表
《井関農機》



 農業機械の大手総合メーカー井関農機株式会社(中野弘之社長)では、6月16日茨城県筑波の同社中央研修所において、平成18年度下期新商品として、トラクタ「T.ジャパン」2型式、「ブルーハンター」1型式「ハンタージュニア」2型式、田植機「さなえ」3型式、コンバイン「フロンティア ビバ4」1型式、ロータリ耕耘機「Myペットシリーズ」4型式、車軸管理機「パンジー」2型式、「パンジーミニ」1型式の9品目16型式を発表した。
 新商品発表会の冒頭、中野社長は「日本農業は、戦後農政の大改革の時期を迎えている。WTO、FTAの問題もあるが、世界と競争できる自立可能な農業体質に変える時だろう。認定農家も20万名を超えているが、農業の在り方やニーズも多様化しており、それに対応していく必要がある」と語った。
 また新商品について「田植機は高性能の最新機種『さなえPZシリーズ』を投入する。トラクタは、大規模農業に対応し、自社製の105馬力の大型トラクタを開発した。国産農機で、日本の農業に適した大型トラクタの必要性は高い。これまで培ってきた大型の技術力には自信を持っている。その力量を発揮したい」と抱負を述べた。
 また有川秀樹営業本部長は「農機市場は、担い手農家からホビー農業まで、今まで以上にきめ細かな対応が求められている。いよいよ2007年問題が取りざたされるが、これにより一挙にホビー農家人口が増えるものと考えている。そうしたニーズにも対応し、18年度下期新商品として、9品目16型式を発表した」と語った。
 新商品発表では、中央研修所構内に新商品を展示し、担当者が商品特長などを説明した。トラクタ「T.ジャパンTJW105」は、初めてその巨大な機体の全貌を現した。ミニ耕耘機、車軸管理機は、ハウス圃場で実演説明された。また、田植機の「さなえPZシリーズ」は、屋外圃場で田植えの実演を行ったが、同社が、この田植機に寄せる期待と自信のほどを、伺わせるものだった。

挨拶する中野社長(左) トラクタT.ジャパン105(中央) さなえPZ50の田植え実演(右)
挨拶する中野社長(左) トラクタT.ジャパン105(中央) さなえPZ50の田植え実演(右)
(2006.6.20)


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