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田植機用「箱施用剤散布機」を発売
《ヤンマー農機》



「箱施用剤散布機」TS4(4条田植機用)
「箱施用剤散布機」TS4(4条田植機用)
 育苗箱施用による防除剤散布は、1回の施用で薬効が長く、その後の管理作業の労力を軽減できるため、有効な防除方法とされている。
 しかし、その施用方法は手散布が多く、散布にコツを必要とするため、散布ムラによる薬効の低下が見られることもある。また、田植え直前に行うため、春作業における労力負担が大きく、箱施用剤散布の機械化が待ち望まれていた。
 このような状況から、同社では平成19年春、田植機に装着できて田植作業と同時に薬剤の散布作業を行える「箱施用剤散布機」TS6(6条用)・TS8(8条用)を発売したところ、労力の大幅削減と散布精度の向上を実現する商品として高い評価を得た。
 このたびは、より幅広い生産農家を対象に、ラクな箱施用剤散布の防除効果を体現してもらいたいとの考えから、シリーズでは下位機種となる「箱施用剤散布機」TS4(4条用)・TS5(5条用)の2型式を、本年12月より発売することにしたものだ。

◎商品名:ヤンマー箱施用剤散布機TS4(4条田植機用)・TS5(5条田植機用)

主な特長

  1. 手散布不要で省力化=人手に頼っていた作業を省力化、また田植えと同時に苗のせ台の上で散布できるので、作業時間も大幅に短縮できる。

  2. 均一散布で薬剤効果も安定=薬剤の繰り出しは植付部からの駆動で行い、苗マット全体に均一に安定した散布が可能だ。また吐出口の高さは苗マット底面より8cmと苗に近い位置に設定してあるので、風などの影響を受けず、より高精度に散布できる。

  3. 効率散布で経済的=吐出口の稼働範囲が苗マット内のため、苗マット外へのこぼれや飛散が少なく、条ごとに確実に散布できるので薬剤コストの低減が図れる。また吐出口のスクレーパにより、ノズル部の詰まりを防止、詰まりにくく安定した作業が可能だ。

  4. 簡単操作で広範囲の薬剤に対応=散布量調節範囲が広く、薬剤・苗枚数に応じてダイヤルで簡単に調節でき、広範囲の薬剤に対応可能だ。

  5. 機械駆動でトラブルの心配が無い=駆動関係は植付部より動力を取り出し、全てを機械駆動している。全てメカ伝動なので、電気系トラブルの心配がないなど。

 価格はTS4(4条田植機用)が9万4500円、TS5(5条田植機用)が10万5000円(共に税込み)。本年12月度より発売される。

(2007.9.25)


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